少年時代

 私が中学生の頃、ファミコンが発売された。発売後の1年ぐらい?で人気爆発。それ以降の少年少女の遊び方を変えたといっても過言ではないだろう。
 多分私が少年時代にファミコンがあれば釣りに興味を持たなかったかもしれない。事実ファミコンを手に入れた後は釣りには殆ど行かなくなった。まあ家から離れたという事も原因の一つだが...

 まあ正直田舎育ちの自分としては、選択肢の少ない中での釣りという出会いであったと思う。親父が海に連れて行ってくれる以外は、吉野川で吸い込み仕掛け(いっぱいハリがあり、餌をつけて集魚用ダンゴで包んだもの)で鯉、ニゴイ、フナ、ウグイなんかを釣っていた(持って帰って食べたことは無いけど)
 また、ウジムシでオイカワを狙い、夏では毛ばりで釣ったり、冬はワカサギを釣ったりしていた。鮎は同級生はしていたようだが、私は一度しか釣りをした事が無い。

 一度釣りをしたときはコロガシとかナグリとかいうハリがいっぱいついた仕掛けで友人と4人で狙ってみた。初めての釣り方、そして鮎をやったことがないのでどこで釣れるのかわからない。4人で散々竿を振り回したが結局何も釣れない...鮎竿は結構長い。昔の竿であり、いい竿でもないので結構重い。疲れてきた頃に悲劇が起きた。友人が私の近くに寄ってきて竿をぶらぶらさせていた時に

「ブスッ!」「イテッ!」なんと私の額にハリが刺さってるよぉ~!
「コラァ~!危ないから近くに来るなというとったやろが~」という私の言葉は聞いてなくて友人は大笑い。まあこのハリにはカエシってものがないスレバリなので簡単に抜けて大したことにはならなかったが、これが目に刺さっていたら魚紳さんになってたぜ~

まあこれ以来釣りのときは帽子をかぶるようにしてますけどね。意外と帽子は防具になるのですよ。